基本方針 (『幼稚園教育要領』より)
1.幼稚園においては、生きる力の基礎を育むため、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めます。
(1)豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「知識及び技能の基礎」
(2)気付いたことやできるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、表現力等の基礎」
(3)心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性等」
2.次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、活動全体を通して資質・能力が育まれている幼児の幼稚園修了時の具体的な姿であり、幼稚園が保育を行う際に考慮するものです。
(1)健康な心と体:幼稚園生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。
(2)自立心:身近な環境に主体的に関わり、様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。
(3)協同性:友だちと関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。
(4)道徳性・規範意識の芽生え:友だちと様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友だちの気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友だちと折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。
(5)社会生活との関わり:家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わりに気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、幼稚園内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。
(6)思考力の芽生え:身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友だちの様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。
(7)自然との関わり・生命尊重:自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探求心をもって考え、言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。
(8)数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚:遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。
(9)言葉による伝え合い:先生や友だちと心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。
(10)豊かな感性と表現:心動かす出来事に触れ、感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友だち同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
教育の内容
本園は幼稚園教育要領を踏まえ、次の教育を提供します。
(1)指導目標
☆のびのびと明るいこども
☆自律ができて自主性のあるこども
☆思いやりがあってだれとでも仲良く遊べるこども
☆創造性と表現力の豊かなこども
(2)教育の実際について
*教職員は、何事にもゆとりをもってひとりひとりにきめ細かな教育を行い、こどもたちが人間性豊かな生き生きとした幼稚園生活をおくれるよう努めています。
*こどもひとりひとりがその発達程度に応じて自分の力・個性を発揮できるよう支えていくと共に、集団としての活動を通し、人との違いを知ること、共感すること、協力すること、折り合いをつけること、認め合うこと、自分の役割に責任を持つこと、最後までやり遂げる達成感を味わうことなどを経験することによって、社会性を踏まえた自己肯定感を育むよう努めています。
*年間指導計画に基づいて、こどもたちの「できるもん!」を大切に心身の健やかな発達を促します。
*保育参観、個人懇談などにより、家庭と幼稚園がお互いの役割、機能を発揮し協力しあって幼児教育を円滑に展開できるよう、努めています。
*自然に親しみ、興味や関心を持てるよう園外保育を実施します。
*季節ごとの行事を大切にし、日本古来の風習や伝統を伝える機会をもちます。
*6月から8月にかけてプール保育を積極的に行い、水に対する恐怖心を克服し、水に親しめるよう努めています。
*「たのしく体を動かすこと」を基本に、バランスのとれた心身の成長を促すことを目的として、こども体育研究所から専任講師を招いて「幼児体育」を正課にとりいれています。
*通常は年齢別のクラス編成ですが、毎週水曜日の午後には「きらりんタイム」と題して異年齢交流の縦割り保育を行っています。
クラス 令和7年度(令和7年6月1日現在)
年長(5歳児) つき組 20名
年中(4歳児) さくら組 9名
年少(3歳児) ばら組 10名
満3歳児 ばら組 2名
合計 41名
教員数・職員数 令和7年度
園長 1名
副園長 1名
主幹教諭 1名
つき組 担任1名 副担任3名
さくら組 担任1名 副担任1名
ばら組 担任1名 副担任1名
職員 1名
昭和27年7月1日付にて大阪府より認可を受け、私立幼稚園として発足。設置者は当時長池幼稚園設置者園長故辰巳テイが当園の設置者園長も兼ねて就任した。
その後、昭和57年3月、設置者変更をして、学校法人として発足。当時3代目設置者であった辰巳孝が理事長に就任。
初代園長の辰巳テイは幼児教育の重要性を夙に痛感、昭和初期より幼児教育に専念していたが、戦後の教育の荒廃を嘆き、立て直すべく、その名も「平和」と名付けて、木の香りも新しい園舎を建設し、開園の運びに至った。
昭和53年4月、第5代目園長として辰巳喜美子が就任。建学の精神はそのまま脈々と生かされて、標語も「きれいで、熱心で、ゆとりのある平和幼稚園」を掲げ、日々実践に励んでいる。
隅隅、園舎も昭和59年12月全面的に建て替えられ、鉄筋コンクリート造3階建延約750㎡。そして又日当たりのよい運動場をひかえて、保育に萬全を期している。
平成20年4月、郡緑が理事長に就任。
平成24年4月、長谷川涼子が第6代目園長に就任。
平成29年4月、子ども・子育て支援新制度に施設型給付の幼稚園として移行。
令和3年5月、長谷川章彦が理事長に就任。